先日、年に1回は絶対の子宮頸がん検査にいってきました。
私は大体、秋から冬にかけて子宮頸がん検診と乳がん検診に行くように手帳を来年の物に変更するときに必ず記入するようにしています。忘れないようにね(笑)
あなたは子宮頸がん検査や婦人科系の検査に毎年行っていますか?
今日はセックス経験者なら全員毎年受けて欲しい「子宮頸がん検診」のお話です。
子宮頸がん検診の重要性
性交渉によって感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)によって引き起こされるのが子宮頸がんです。
このHPVはセックスをしたことがある人なら、多くの方が感染するウイルスで決して珍しいものではなく、感染しても体の自浄作用により排出されるものです。
しかし、このHPVには種類があります。
子宮頸がんが発生する危険性の高い種類のHPVに感染し、自浄できずに体に住み着かれてしまうことがあります。
セックスを経験したことがある人ならば誰でも子宮頸がんを患う可能性はあります。
子宮頸がんは20代からはじまり、30代40代前半とピークを迎えます。
この年代は正に妊娠出産に適した年代なのです。
大切な自分の命、妊娠出産のチャンスを守るためにも1年に1回の検査は重要です。
時々思い出す向井亜紀さんの子宮頸がんの話
タレントの向井亜紀さんは1994年に元格闘家の高田延彦さんと結婚しました。
2000年に待望の妊娠。しかし同時に子宮頸がんが見つかり、命を守るために妊娠継続を断念し、子宮全摘出、抗がん剤治療、放射線治療をうけています。
向井さんは子宮全摘出をしましたが卵巣だけは残すことができましたので、2003年にアメリカで代理出産により双子の男の子を授かっています。
向井さんの場合は経済的に代理出産に踏み込めましたが、通常の家庭であればそのハードルは高くなり、子宮全摘出となれば実子はむずかしくなります。
子宮頸がんはいきなり進行しているがんではない
子宮頸部は膣から繋がる子宮の入り口の部分ですので、検査しやすく子宮頸がんは早期発見であれば治療も比較的しやすく予後も悪くないものです。
子宮頸がんは1年に1回検査を受けていればいきなり子宮全摘出になったり、死を覚悟しなくてはいけないようなステージになるがんではありません。
しかし、何年も検診を受けずにがんの発見が遅れれば治療が難しくなるので極めて早期発見が重要なのです。
子宮頸がん検査と合わせて受けて欲しいエコー検査
子宮頸がんの検査は内診台の上で膣から子宮頸部の細胞をホウキやブラシのような形のもので拭って採取します。
子宮頸がん検査自体は本当にあっという間に終わってしまいます。
ここでポイントです!私の子宝カウンセリングでは婦人科系の検査を定期的にしているかどうかを必ずお聞きします。
そこで、皆さんがよく勘違いされているのが、「自治体や会社の健康診断で子宮頸がん検査をしているから婦人科系の検査は全てやっている」と思いこんでいるということです。
子宮頸がん検査はあくまでも細胞を採取するだけなので、子宮や卵巣の状態を映し出して観察する事はできません。
子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫などの婦人科系の病気はエコー(超音波検査)をしなければ発見できません。
このような婦人病も早く発見することによって不妊の原因となることを防ぐことができますし、食養生の面からみても食をどう改善したらよいのかの道しるべとなります。
ですから、子宮頸がん検査を受ける際にはエコー検査もついているかどうかを確認して、ついていなければオプションで追加しましょう。
私は過去に細胞の異形成がでました
私は長男を妊娠したときに、妊娠初期の子宮頸がん検査で異形成がでました。
軽度異形成とは細胞が正常のものと違った形をしているということです。
検査結果をドクターから聞いた時にパッと思い浮かんだのが向井さんのあのストーリーでした。
心臓が凍る思いでドクターの話を聞くと、私の場合は「ずっと不妊治療中に子宮頸がん検査をしてきているので、突然進行しているがんが見つかるという事はない」と説明され安心しました。
それからは妊娠中でも3か月に1回は子宮頸がん検査をし、産後も1年間程は3か月に1回のペースで陰性を確認し、翌年は半年に1回のペース、そのあとようやく1年に1回のペースで良くなったというわけです。
当時、私はHPV(ヒトパピローマウイルス)の種類もハイリスク(がん化しやすい)のものが見つかったので検査をサボることなくきっちりと受けました。
がん化するか、自然治癒するかの分かれ道は?
同じ異形成やHPVでも自浄作用と自然治癒で治ることが多いですが、逆にがん化していく場合もあります。
「その分かれ道はいったい何なのか?」を専門家の先生方は研究しています。
私は運よく自然治癒し、あの7年前の1回の異形成から陰性が続いています。
毎年「異常なし」の結果を見るたびにホッとします。
数値での表現や、科学的証明はできませんが、少なくとも「食と生活習慣」はその分かれ道に何かしらの影響があるのではないかと思わずにはいられません。
まとめ
①子宮頸がん検査は20歳を超えたら1年に1回受けましょう。
②自治体によって条件は変わりますが公費で受けられる場合もありますので調べましょう。
③公費でも、会社の健診でも、自分で近所の産婦人科に予約でも、手段は何でもいいですから、とにかく検査を受けましょう。そしてエコーのオプションも忘れずにつけましょう。
あなたの命と生殖能力を守るために行動してくださいね!