初潮のお祝い

ある日突然、自分の下着に血が付いていて「うわ!とうとう自分にも来たー!」というシチュエーション!

自分が初潮を迎えた瞬間をあなたは思い出せますか?

その初めての生理を家族に伝えた時、あなたはお祝いをしてもらいましたか?

女の子の体が妊娠、出産をできる状態になったという祝い事!

日本の伝統的な初潮のお祝いと言えば定番の「お赤飯」!

なぜお赤飯なのかというと、昔は小豆には魔除けの効果があると考えらていたという説があります。

マクロビオティック的に考えると、小豆は「利水」といって浮腫みをとり、水分代謝が上手な体を生み出します。

そしてもち米は「補氣類」の食材で元気の「氣」を補い、「脾・胃」の柱を助けてくれて、消化器系に優しいのです。

こうみるとお赤飯は体力を消耗する月経期に食べるのに良いメニューですね!

お赤飯は男家族への娘が初潮を迎えたサインでもある

娘が13才くらいの時に、食卓に突然お赤飯がでると、父親は「ああ、娘に初めて生理が来たのだな」と察するわけですよね。

何となく月経、生理というテーマにどう触れて良いかわからない日本の父親、祖父たちはこのサインで気が付くわけです。

今でも忘れない私の初潮は13歳の4月12日でした。この日は母のお誕生日です。

ある意味、母への最高のお誕生日プレゼントでしたね(*^^*)

そして父が何となく気まずそうに「おめでとう」といってくれた記憶があります。

これのような流れが昔からありがちな日本のスタイルですが、家庭によってはあえてお祝いはしないというスタイルもあるようです。これについては後半に書きますね。

そこで今日はところ変われば初潮のお祝い方法も違うというお話です。

フィリピンでの初潮のお祝いはオリジナリティがすごい!

先日、温熱刺激療法イトオテルミーの勉強会で私のモデルになってくださった方がフィリピン出身の方でした。

そこで何かの話の流れで初潮のお祝いについての話になったんです。

その会話で、私は施術の手が止まるほどびっくりしました!!(@_@)

フィリピンでの初潮イベントその1

「初潮の経血で汚れた下着を水で洗い、その下着で顔を拭く!そうするとニキビができない綺麗な肌になる!」

フィリピンでの初潮イベントその2

「出血期間が3日間程度で済むように、初潮がきたら階段の3段目からジャンプする!」

おおおお!斬新!と最初は驚き自分がパンツで顔を拭いている姿を想像し、笑ってしまいました。

私にとって「パンツで顔を拭く」は、衝撃!で「階段からジャンプ」は、ほのぼの♡といった印象でした。

私はそのフィリピン人女性にその初潮イベントの意味を聞いてみましたが、昔からやっていることだから理由は分からないとのことでした。

生理を汚らわしいのもではなく、自分の自然な一部と考える

そこで私は考えたのです……

「初潮の下着で顔を拭くのは生理、経血を汚いものを感じることなく、下着を水で洗えば顔にもつけられてしまうほど経血はなんてないことで、むしろニキビ予防ができるほど素晴らしいものなのだ!」と月経を良いものと印象付ける、ある意味「超ポジティブ性教育」なのだと!!

そして生理が三日でスッキリと終わるのは婦人病やホルモンバランスの崩れがなく、マクロビオティックでいうならば「瘀血(おけつ)」が無く、「氣」の流れも量も良いという健康的な生理とはどんな状態か?の目安になります。

このような事を伝えるのは、すごく今の日本の性教育に大切なことです!

初潮のお祝いは恥ずかしい?

悩む夫婦

前半で最近では初潮をお祝いしない家庭が増えてきているという事に触れました。

理由は「自分がお祝いされた時に恥ずかかったから、娘にはそういう思いをさせたくない」

とか

「普段から娘と生理の話などしないので、そっとしておく」

なんて感じの理由が多いそうです。

確かに以前、私もそれはやり過ぎだろー!と思う話はありました。

それは、娘の初潮のお祝いをSNSにあげた母親がいて、その投稿を見た人から「あり得ない!娘さんが可愛そう」と批判されたってストーリー(゜ロ゜)

お母さん、嬉し過ぎてやっちゃったのかも知れないですが、確かに娘の初潮は現代では言いふらす事ではないと私も思います。

昔々はお赤飯を周り近所に配って、お祝い兼お知らせをした

ようは「うちの娘も大人の体になりましたらから、結婚も可能なのですよー」というインフォメーションなのでしょう。

時代が違ういま、初潮のお祝いをするかどうか?は家庭それぞれなのですが、私は何も無いのはなんとなく寂しい気がするんです。

それはパーティーがないことが寂しいのではなく、初潮、生理、月経という「性の事」をもっと家族で日常的に生活の中で話題に出来ない事が寂しいかなあと感じます。

もしも、お母さん、お父さんが生理や性に関してすごく自然でポジティブな性教育をうけていたら、ナチュラルに娘の初潮に感動し、家族でお祝いする行動をとるでしょう。

そして、娘も「わーい!私にもようやく生理が来た!嬉しいな!」と初潮を無事に迎えられたことをポジティブにそして自分の体を誇りに思うのではないでしょうか?(自分の体への自己肯定感は思春期の子供にとって大切です!もちろん大人もね)

両親が性の事を「恥ずかしい事、話してはいけないこと」と思っていれば、それはおのずと子供に伝わります。

お母さんが生理中につらそうだったり、PMSでイライラしていれば、娘は「生理は辛いものなのだ」と刷り込まれる可能性が高いわけです。

小さい頃から少しずつ性教育をご家庭で!

思春期の子供たちは初潮や精通(男の子が射精すること)に対して様々な反応をすることでしょう。

恥ずかしくて隠してしまう子、驚いてしまう子、怖がる子。

できたら、物心ついたころから生活のなかで、生理の事や精子の話をしてあげたいものです。

そして、その月経や射精があるから愛おしい子どもが生まれたのだから、それらは素敵で大切な事なんだとお話してあげて下さい。

子どもにいきなりこんな話を唐突に思春期になってから話してもうざがられますから、(ToT) 年少さん位から少しずつシンプルな言葉でお話するといいでしょう(^-^)

フィリピンの初潮のお祝いスタイルからこんな事を考えさせてもらいました。

また色々な国のお話を聞いてみたいです!



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