理化学研究所が発表「卵子の老化による染色体異常を防ぐ」新技術とは?
妊活に携わっている方や、将来の妊娠を考えている方にとって、とても希望を感じるニュースが届きました。
理化学研究所(理研)が、卵子の老化にともなう染色体異常を抑える新しい方法を発見したのです。
まだ動物実験の段階ですが、将来的にヒトへの応用が期待される大きな一歩です。
卵子の老化とは?なぜ染色体異常が起こるのか

女性の体の中の卵子は、生まれたときにすでに一生分が存在しています。
つまり、卵子はその女性と同じ時間を生きている細胞です。
年齢を重ねるにつれ、卵子の中では「染色体が正しく分かれにくくなる」という現象が起こります。
この結果、染色体の数が多すぎたり少なすぎたりする染色体異常が生じ、不妊や流産、または染色体異常を持つ赤ちゃんが生まれるリスクにつながるのです。
理研の研究によると、33歳を超えると卵子の半数以上で染色体異常が見られるというデータもあるとのこと。
まさに卵子の老化が妊活の大きな壁になっています。
理研が開発した「人工動原体クラスタ」とは
今回、理研の研究チームが注目したのは、卵子の中で染色体を動かす「微小管」と呼ばれる構造。
老化した卵子では、この微小管が染色体を誤って引っ張ってしまい、本来一緒にいるはずの染色体が早く分かれてしまうことが分かっていました。
そこで研究チームは、
「おとり」のような役割をする「人工動原体クラスタ」を卵子の中に作り出しました。
この構造が、微小管の一部を引きつけることで、本来の染色体が余計に引っ張られすぎるのを防ぐ仕組みです。
結果として、マウスの老化卵母細胞において染色体の異常分離が大幅に減少。
つまり「卵子の老化による染色体異常を抑えられる」可能性が示されたのです。
まだ研究段階。でも未来に大きな希望
この技術は現時点ではマウスでの実験段階です。
人間の卵子で安全に応用できるようになるには、まだ多くの研究・倫理面の検証が必要です。
しかし、「老化による染色体異常は避けられない」というこれまでの常識に対して、「防ぐ方法があるかもしれないと道を開いたこの発見は、妊活に携わる私たちにとっても大きな希望です。
食事と体質づくりも卵子の質を守る大切な土台

最先端の科学研究が進む一方で、私たちが日々できることもあります。
卵子の中のエネルギー源であるミトコンドリアを元気に保つためには、血流を整え、酸化ストレスを減らすことが大切。
それには
- 季節の食材を中心とした食事
- よく噛んで食べる
- 夜更かしを避けてしっかり眠る
- 体を冷やさない
- 食養生のポイントを理解し実践
こうした日々の積み重ねが、卵子を若々しく保つサポートになります。
望診法で顔や肌の状態を見ると、血やエネルギーの巡りの状態がよく分かります。
つまり、外側のサインを観察することは、卵子や内臓の細胞の状態を映す鏡でもあるのです。
科学と日常の両方から、未来の妊活を支える
理研の研究は、卵子の老化に対して“科学の力で挑む”という新しい可能性を示してくれました。
そして私たちは、食や生活習慣の力で体を支えるというアプローチを日々実践できます。
未来の医療技術と、今できる日々のケア。
その両輪で、心も体も整えながら「コウノトリを迎える準備」をしていきたいですね!
参考リンク:
理化学研究所プレスリリース|卵子の染色体数異常を抑える新技術を開発
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