最近私の子宝カウンセリングにいらっしゃる方で甲状腺のトラブルである橋本病やバセドウ病を多かれ少なかれ患っている方がとっても多いです。
妊活をしようと不妊治療のクリニックへ行くと甲状腺の検査が基本的な検査に入っていますので、今までは症状が無いので気が付かなかった方が大勢洗い出されるのです。
そこで皆さんチラーヂンS錠を服用されているのですが、このチラーヂンS錠を間違えた方法で服用している方が連続でいらしたので、今日はチラーヂンS錠の正しい飲み方と食事やサプリメントの関係をお話ししたいと思います。
甲状腺の医師には必ず自分が飲んでいる薬や健康食品サプリメントを伝えましょう
現在私の3か月コースを受けている Sさんに実際に起きたお話です。
Sさんは少しだけ TSH の値が高いということで チラーヂンS錠25を服用していました。
ある日Sさんから連絡があり甲状腺の数値が少し悪くなっていて医師から「薬が効いていないようなのでチラーヂンS錠の量が25から50に変更されたというお話でした。
Sさんは現在食養生を頑張っているところなので、おかしいなと私は思い、よくよく話を聞いてみると、チラーヂンS錠をナント食後に服用していました。
チラーヂンS錠は必ず朝食前30分以上空けて空腹の時に服用しましょう
食後にチラーヂンS錠を服用していたSさん。
どうりで薬の効きが悪いわけです!
しかも、その時にサプリメントも合わせて摂取していました。
ではどんな食事やサプリメントがチラーヂンS錠の吸収を妨げるのでしょうか?
妊活中の人が摂取しがちなものをピックアップしてみました。
チラージン S 錠の吸収を妨げる、サプリメント 処方薬 市販薬
- カルシウム剤 鉄剤 亜鉛
- 痛み止め(バファリン、ナロンエース、などアルミニウムを含む鎮痛剤)
他にも抗リウマチ剤や骨粗鬆症の治療薬などありますが、妊活世代の方が常用しがちなのが上記のものでしょう。
このようなサプリメントや薬を飲んでいる場合は必ず甲状腺のドクターに相談しましょう。
チラーヂンS錠を食前30分以上空けて服用し、その後食事を取りサプリメントを摂るという形であれば問題ないです。
しかし自分がどんなサプリメントや漢方薬を医師の処方とは別に自分の判断で服用しているかを医師に伝えることはとても重要です。
チラーヂンS錠の吸収を妨げる食べ物
- 豆乳 豆腐 納豆 大豆製品
- 多すぎる食物繊維
- 乳製品( 牛乳、チーズ、ヨーグルトに含まれるカルシウム)
- エスプレッソ
このような食材がチラーヂンS錠と体の中で出会った場合、小腸でのチラーヂンS錠の吸収を妨げてしまいます。
しかしチラーヂンS錠を空腹時に服用しその後30分から1時間空けて、薬の成分がしっかりと体に吸収された後でしたら大豆製品や食物繊維たっぷりのお野菜を食べても問題ありません。(むしろ食物繊維は食べましょう!)
大切なことは必ず食事の30分から1時間前にチラーヂンS錠を服用するということなのです。
朝はせわしなくてどうしても薬を飲み忘れてしまうという人も中にはいるかもしれません。
しかし不妊治療中の甲状腺ホルモンのコントロールというのはとても大切で不妊や流産、早産に繋がってしまう恐れがあるのです。
ですから朝飲み忘れてしまった場合はランチの30分以前に服用するなどとして 、飲み忘れたからいいやというようにはしないようにしましょう。(ランチの場合は1時間以上前だと朝食とチラーヂンS錠がバッティングする可能性があるので30分前がベター)
朝はどうしても忘れちゃうので、夜寝る直前にチラーヂンS錠を服用するという方が先日カウンセリングでいらっしゃいました。
その方は主治医としっかり相談して寝る前に飲むということを決めたようです。(夕飯は早めに食べて必ず空腹で)
不妊治療専門のクリニックであれ、甲状腺専門のクリニックであれ、ドクターと薬の話、服用の仕方やそのタイミングをしっかり確認することはとても重要です。
チラーヂンS錠を服用している人は改めて自分はしっかりとルールを守って服用できているか考えてみましょう!
まとめ
- チラーヂンS錠を服用するときは朝食の30分から1時間前(起きたらすぐ!基礎体温を計測している人は検温のあとすぐ)の空腹時に白湯または水道水で飲む。(ミネラルウォーターも色々成分があるので、水道水がベスト)
- チラーヂンS錠を服用後30分から1時間経過していれば食事は何でも食べて良い。
- 自分で判断して服用しているサプリメント、ビタミン剤、漢方薬、市販薬は必ず医師に伝える。
参考文献として長崎甲状腺クリニックさんのホームページを拝見させていただきました。
とても参考になりますので、興味のある方は目を通してみると良いでしょう。
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