「水を沢山飲む健康法は巷でよく聞くし、TVなどでも水をとにかく飲みましょうと言っているから一日2リットルを目指しています!だけど、冷えるし浮腫むしトイレが近くて大変なのです。」
こんなお話を子宝カウンセリングで聞きました。
こういうちょっとした疑問!実に多いです。
今日は水の飲み方についてお話しましょう。
妊活のみならず水にも食事にも個人の許容範囲がある!
マクロビオティック望診法の観点が考えると水を一日何リットル必ず飲む!と決める事はおすすめしません。
なぜなら、水でも食べ物でも人によって必要量は全く違うからです。
季節、体格、体質、運動量、生活環境など十人十色です。
8月の炎天下で作業をしているときと、1月の室内で読書をしているときでは同じ人でも汗の量も、必要な水分の量も全く変わるのは誰でもわかりますよね。
ちなみに水を沢山飲む健康法はどちらかというと欧米や中国などの大陸でもともと言われていたものが多いかと思います。
大陸というのは基本的に乾燥しているのです。
海に囲まれた島国の日本とはベースとなる湿度が違いますね。
体の水はけの良さがポイント
そこで身土不二も含めて体質を考えますと、東洋医学では水はけのよい人と、水が体内に滞りやすい(水滞)のタイプの人がいます。
水はけのよい人は自分の体の中で上手く水を利用し尿や汗で排出できますが、水滞の人は水の利用が上手くできないので、同じように水を2リットル飲んでも逆に体に水をため込んでしまい冷えや浮腫みの原因になることもあります。
大切な事はなぜ水はけが悪い体質になってしまったのかを望診や問診で読み解きその原因を知ったうえで水を飲む量を体と相談しながら決めてくのが正解です。
また逆に水を飲む習慣がないが故に浮腫む人もいます。
飲みすぎで浮腫む、飲まなすぎで浮腫むと全く真逆の原因ですが、浮腫むということは体質によって水の摂取量は変わってくるということです。
水はけが悪くなる原因の一部として以下のことがあげられます。
① 運動量が少ない 汗をかかない。
② スイーツを毎日食べる。
③ 果物を沢山食べる。
④ 陰性食品と陽性食品の両極端な食事。
⑤ 味付けが濃い。
⑥ 早寝早起きが出来ない。
等々
このような生活の積み重ねで水はけが悪い体になっているのにかかわらず、ひたすら水をがぶがぶ飲むというのは余計に水が体に滞り体調を崩します。
自分でも水の飲み方を確認する方法
じゃあ、自分はどのくらい水を飲んだら良いのか知る方法はないのか?
あるのです!もちろん細かい望診は多々ありますが、先ずは自分で簡単にチェックできる方法が以下です。
① 尿の回数が1日10回以上になってきたら水分過多。
② 尿の色が透明に近ければ冷えがある。薄い黄色が中庸で良い。濃い黄色は水が足りない。
③ 食養生をしっかりやっているが便が固め。水を下痢しないように足してみる。
④ 水を多く飲みだしたら目の下が膨らみ始めた。水はけが悪い証拠。
等々
このくらいであれば自分でもチェックできると思います。
自分の体が水はけのよい体かどうか?そういったことを良く観察して水を飲みましょう。
闇雲に本やネットで何ℓと書いてあったからといってガブガブ飲むのは考え物。
お酒と同じように、人には許容範囲というものがあり、それは個々によって違うという事を覚えておきましょう。
最後に
水を飲むときの基本的なポイント
① 浄水器の水、またはミネラルウォーター、またはしっかり沸騰(10分以上)した水。
② 夏は常温または白湯、冬は白湯がベター。キンキンに冷えた物は体を冷やすので注意。
③ 喉が渇いたらちょこちょこ飲む。いっき飲みをしない。
④ お茶は食後や休憩のアクセントで飲み、その他の水分補給は水が良い。
マクロビ的に考えるお水のお話!いかがでしたか?自分の体の状態を詳しく観察できるようになるのがマクロビオティック望診法です。
「自分は水はけが悪いな」と感じている人もマクロビオティック望診法を学ぶことによって食養生と生活習慣を改善すると水滞が改善され、子宝の大敵である冷えや、浮腫み、婦人病などが楽になる人が多くいます。
記事下にもあります、私のオンライン講座「セルフチェック望診法」(オンライン)や「個人カウンセリング」(オンライン、対面)でも学ぶことができます。
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