体外受精をしていると胚盤胞で移植するのか初期胚で移植するのかなどの選択で悩むことも多くなってきます。
胚盤胞移植がうまくいかない時、胚盤胞ができない時、初期胚で移植したらうまくいったという例も少なくありません。
胚盤胞移植を4年間トライしてきた B 様は42歳。
30代の時は胚盤胞ができてはいたのですが、移植しても陰性。
40歳を過ぎたあたりから、胚盤胞ができなくなり今後の治療に迷った時にご夫婦でコウノトリごはんのカウンセリングにいらっしゃいました。
かなり真剣に食養生を約11か月取り組み、その後、色々と一緒に考えた末、転院先で初期胚移植にトライしたところ妊娠することができました。
まずは頂いたご報告からご紹介します。(本人了承済)
初期胚移植という選択をしてよかったです!
小山田先生、お元気ですか?
この度は先生に妊娠のご報告です。ようやく着床してくれました!
少しツワリはありますが、普通に過ごせています。きっとこれも食養生のおかげでしょうか?
お腹に私と違う命があると思うと不思議で、そして可愛く思えます!
私は長い間、体外受精を繰り返してきてクリニックの方針でずっと凍結胚盤胞移植にこだわってきました。
仕事柄、食事や生活習慣も悪く、特に20代から乳製品や小麦粉が本当に多く、今考えればひどい食生活だったと思います。
自己流で体質改善のために本を読み食事も改善してみました。
でも結局いろいろな本の自分にとって都合のいいところだけをかいつまんで自己流でやっていました。
不妊治療が全くうまくいかずこれ以上何をしたらいいかわからなくなった時に小山田先生の本を読みました。
先生の信念にすごく共感し、会ってお話をしてみたいと思いカウンセリングを受けました。
長い間積み重ねてきた偏った食事による体質を変えていくのには最低3ヶ月から1年は時間がかかるというお話をしてもらいました。
私は過去の酷かった自分を振り返ってみて、これは1年以上かかるなと覚悟を決めました。
そして、体が整ってきたなと自信が出てきた10か月後に思い切って転院!
長年通ったクリニックとはおさらばするのは気が引けましたが、転院して結局は良かったです。
ずっと胚盤胞移植をしてきた私にとって初期胚移植というアイデアはなかったのですが、小山田先生のお話で初期胚移植もトライしてみるのも悪くないということでやってみました。
それが見事に成功したので治療方針について患者側が考えるということも大切だなと身に染みました。
先生のカウンセリングを受けてから、3ヶ月コースを受講し約1年。
体がどんどん変わってきたのは3ヶ月コースの終盤ぐらいでした。
とにかく体が軽くなって、気持ちが落ち込まなくなったのです!(気持ちまで変わるのがすごい!)
以前は夫と不妊治療や食べ物のことでケンカになっていました。
でも小山田先生から夫婦で直接指導を受けて、夫もお酒を減らしたり、 禁煙をしたので夫の努力も私の心の助けになりました。
私が言っても全然聞いてくれなかったのに、小山田先生に言われてようやく禁煙してくれました。(やっぱり妻のいうことは夫は聞かないですね!笑)
いつも、明るく私の質問にお答えくださり本当にありがとうございました。
先生とのお話はいつも楽しかったです!
お腹に宿ってまだ間もない小さい命を大切にしていきます!
小山田先生に出会えた私は運がいい!
ご指導ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。
Bより
小山田よりコメント
B様、妊娠おめでとうございます! つわりがある中メール下さり感謝です!
新しい命の存在を楽しんでいるようで私も嬉しいですよ(*^^*)
さてB様はとにかく長い間、あまり良くない食生活を送ってきました。
具体的には、朝ごはんがパン食なのは当たり前で、時にはお菓子だったり、食べない時もありました。
毎日スイーツを食べて夜は焼肉やお寿司、寝るのは午前様というような生活を10年以上続けてきたのです。
望診をしてみるととにかく小麦と砂糖と油による影響が大きいサインがお顔にはっきりと出ていました。
これは過去の積み重ねが長い分、食養生も時間がかかると思いましたのでB様にはとにかく腰を据えて最初はうまくいかなくても焦らずにじっくりと取り組むようにお伝えしました。
最近は物事がなんでもスピードよく進まないと焦る方が多いですね。
まずは自分がどれだけ長く自分の体を痛めつけることをしてきたか、よーく見つめなおさなくてはいけません。
過去の積み重ねが長ければ長いほど、時間はかかるものです。
食事療法は飲んだら1時間で効く薬ではありません。
何ヶ月も、時には何年もかけて改善していくものです。
しかし食事は根本の問題を確実に解決してくれ、心のありようまで変えてくれます。
禁煙してから体外受精に来て下さいという医師もいます!
そしてご主人の生活習慣も根本から変える必要がありましたので、そこはしっかりとお話をさせていただきました。
特にタバコによる精子への影響は大きいので、本気で子供が欲しいならば禁煙は絶対だと少し厳しめにお伝えしました。(これは一生の健康の問題ですからね)
私は夫がタバコがやめられないなら、体外受精は休憩した方がよいと思います。
私の所にいらっしゃる妻たちは、できるだけ体に悪いものを排除して、妊娠しやすい体質を作ろうと真剣に取り組む気持ちをもって来てくれます。
そこにわざわざ精子の質を悪くするタバコをやめないで、1クール50万も60万もする体外受精をするのはお金の無駄だと思いませんか?
精子の質は通常の精液検査の数値には出てきません。結果として出てきます。
例えば、受精から分割胚までは卵子の力と言われていますが、胚盤胞になるには精子の力と言われています。
不妊治療は夫婦でやるものです。妻だけが頑張ってもダメなんです。これが一番最初にクリアしなければいけない課題なのです。
B様ご夫妻は、夫婦でカウンセリングを受けてまずはそこをクリアにしました。
愛煙家であったご主人もようやく決意したということです!(*^^*)
奥様も3ヶ月コースでとにかくマクロビオティックの基本から応用までじっくりと学びながら実践をし、あれダメこれダメというものではなく、控える食材と積極的にとる食材を上手に応用できるようになりました!
そういった夫婦の結束した努力の結果が妊娠としてあらわれたのですね(*^^*)
最終的にはB様はスイーツを我慢はしていません。
我慢ではなく、もう体が欲しがらないのでメープルだろうが、蜂蜜だろうが、黒糖だろうが甘味を欲しがらなくなりました。
スイーツはたまに頂く程度になりました。
一流モデルみたいですね!(^_-)-☆
そこまで約1年間。理想的な体質改善の流れを私も見せていただきました!
私からもお礼申しあげます!そしておめでとうございます!
ちなみに、甘い物がなかなか止められない人はこちらの記事を参考にして下さい
子宝カウンセリングを受けたことがあり継続コースをご希望の方
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マクロビオティックをベースに「食と生活習慣」を見直す方法を具体的に書きました。
妊娠にむけて体作りをベースからしっかり始めたい方、不妊、婦人病に悩む方、穏やか更年期を迎えたい方へ
とにかく簡単で楽しい食養生の方法をお伝えします!