甘酒について

マクロビオティックの世界では白砂糖をスイーツに使う代わりに甘酒をアレンジすることが多いですね。

夏場に冷たい甘酒を「飲む点滴!」なんて言って楽しむ方も多いですね。

冬場もあったかい甘酒は最高のごちそうだと私は思います。

特に体をさらに温めたい人は生姜をすりおろしたものを少し入れても美味です!

甘酒には2種類あるのをご存じですか?

日本の伝統的な飲み物である甘酒には「酒粕」をメインに使ったものと「米麴」を主原料に使ったものと2種類あります。

酒粕甘酒

初詣や桃の節句でふるまわれる酒粕甘酒は日本酒を作る際にできた酒粕を水に溶かし、砂糖を加えて甘味を出しています。

酒粕はアルコールが含まれているため、水に溶かして5~10分沸騰させますが多少お酒が残りますのでお酒が苦手な人は気を付けましょう。

米麹甘酒

マクロビオティックではおなじみ甘酒で、おかゆを炊いて米麹と合わせて発酵させたものです。アルコール分がないので小さな子供からお年寄りまで安心して飲めます。

米麹の甘酒には人間の必須アミノ酸がすべて入っているのと、ビタミンB群も豊富なことから「飲む点滴」と言われているのです。

江戸時代には夏バテ防止として甘酒が親しまれるようになり、江戸の町では甘酒売りが「あまざけー!」と声を出しながら売り歩くのが夏の風物詩だったようです。

麹はどんな風に働くの?

麹菌は正しくはニホンコウジカビと呼ばれています。

醤油、みりん、味噌、日本酒、酢、カツオ節、乾燥昆布など日本の発酵食品に使用されてきました。

麹菌を蒸米に繁殖させた米麴には、でんぷんやタンパク質を分解する酵素がふくまれていて、この酵素の働きで蒸米から甘酒が出来上がります。

マクロビオティックで甘酒を考える

甘酒はそのまま飲むか、砂糖の代わりに料理やデザートに入れて楽しめます。

白砂糖の代わりに甘酒を使ってマクロビスイーツを作っている人は沢山います。

しかし、甘酒は発酵しているのだから毎日摂取しても安心だと思っていませんか?

甘酒を陰陽で考えると陰性です。

甘いものは、黒糖、メープル、はちみつ、アガベシロップ 米あめ等々、なんであろうとも体を緩めてしまうものと考えください。

オーガニックだから、ナチュラルだからといって、毎日食べていては陰性に偏り中庸から外れていってしまいます。

人間は昼間、緊張して生活しています。だからその緊張を緩めるために陰性のものを欲するのです。(酒、甘いもの、果物など)

現代人は簡単にそれらの陰性の物が手に入ります。だから自分の限界を超えてしまい体調不良になってしまうのです。

もちろん甘酒は白砂糖をとるよりは良いでしょう。しかし毎日は多すぎます。

甘いものはたとえ体に良いとされているものでも、食べる日と食べない日をしっかり区別して、甘いものがなくても大丈夫な心と体を作りましょう。



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