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最近、注目されている「発達障害」と「腸内細菌バランス」「腸内カンジタ菌」について興味深いご質問がありましたので皆さまとシェアしたいと思います!

発達障害を腸内細菌バランスを整えることによって改善を期待する説

食事をする赤ちゃん

Q、今、発達障害を腸内環境を原因とする説とする本を読んでいます。我が家も食事療法をしてみようと思うのですが、アメリカで書かれている本なので、少し日本とは勝手が違うと思い小山田さんにメールしました。

その本では腸内カンジタが増殖することはマイナス要因だと書いてあります。まず腸内カンジタの異常発生をさせない方法を教えてください。また本には以下のような事が書いてありました。

  • キノコや菌類はカンジタと同じ菌類だから食べない方がいいがキクラゲなら良し。
  • 糖分はカンジタの餌になるので避けた方がよいが、フラクトオリゴ糖は良い。
  • 果物全般は避けるべきだが梨はカンジタの餌にはならない。

私は納豆菌や麹菌は日本人の体に良いと思うのですが、アメリカの本なのでその辺りの記述はなく疑問に思います。ご回答よろしくお願いいたします。

マクロビオティックの原点「身土不二」で考えてみましょう!

朝ご飯

A、腸内カンジタというのも良く話題になりますね。腸内フローラ、腸内細菌バランス、腸内環境など色々な言葉がありますが、腸内環境を整えることは(良いウンチを出す)健康的な体を作り上げる基本の基本です。マクロビオティックでは腸=脳という風にとらえることが出来ます。東洋医学を学んでいる方はご存じのように陰陽五行では「肺大腸」「心小腸」だからです。

発達障害の原因は根本が脳なわけですから、その改善に腸活をもってくるのは東洋医学では自然なことです。そして腸といったらもう「食」がメインになってきますので食事の見直しはとても大切な療育のひとつなのではないかと思います。

カンジタ菌は誰でも持っている真菌です。女性の方は一度は症状が出た事があるのではないでしょうか?有名な性器のカンジタ!私も経験ありますが、メチャクチャ痒い!私はどんな時に出たかというと、若かりし頃「コタツで24時間ずっと麻雀をした時」です。(笑)

寝てない→ろくな物食べてない→免疫力がた落ち→コタツでムレムレ→カンジタの温床

と私の最悪な例ですが、食事でカンジタ菌の異常発生をどう防ぐか考えましょう。

免疫力を高めてカンジタ菌を異常発生させない食事方法

野菜

性器のカンジタは痒いので分かりやすいですが、腸内のカンジタとなるとちょっと分かりずらいような気がしますね。あなたは意識したことがありますか?どんな症状が出やすいのか調べてみました。

疲労感が抜けない

甘い物を欲しがる

口臭

舌が白い(舌苔が厚い)

物忘れをする

ホルモンバランスが悪い

関節痛

性欲の減退

慢性副鼻腔炎やアレルギー疾患

消化器の不調(おならやゲップ)

免疫力が弱い

Dr Axeより引用

このような症状はマクロビオティック望診法では非常に分かりやすい陰性食品過多から受けるダメージです。

例えば砂糖、果物、薬、アルコールなどの典型的な陰性物質が体に対して多かったという事です。

腸内環境を整える為にはどんな食生活を意識したら良いのか

ラーメンダメ

基本的な「身土不二」すなわち、地元で採れた旬のものを頂くことと、「一物全体」、丸ごと食べるということ(皮などはできるだけ剝かない)は意識してください。この辺の事は私の無料メール講座にて詳しくお送りしています。

そしてカンジタが異常発生しないように、カンジタ菌の好きな餌をあげないようにすれば正常な量のカンジタでいてくれる事ができるのです。

腸内環境を整える時に避けたいものは

  • 抗生物質の過度の使用
  • 砂糖
  • 果物
  • 精製された穀類(パン、白米など)
  • 乳製品
  • 加工食品(肉、ラーメン、カレーなどのインスタント食品やウインナー等)

また生活面では

  • 寝不足
  • ストレス過多
  • 食べ過ぎ

このような条件が腸内環境を乱すと考えられます。実は簡単なことなんですね。

あれはいいけどこれはダメ!?何でもバランスです。摂りすぎが問題なのです。

きのこ

こちらの質問を現代栄養学とは一味違うマクロビオティック的に考えてみましょう。

  • キノコや菌類はカンジタと同じ菌類だから食べない方がいいがキクラゲなら良し?

キノコは菌そのもので現代栄養学ではカンジタ真菌除去の食事療法をする時には避けるものになっています。しかし毎日キノコを大量摂取したりするでしょうか?

毎日3食キノコを食べる人は一度抜いてもいいかもしれませんが、それは過ぎたるは及ばざるがごとし!キノコには便通を良くする作用や、火照りを沈めてくれる作用があります。キクラゲは貧血や止血、火照りなど様々な良さがありますので自分の体からのサインを聞きながら少しは取り入れてもいいのではないかと思います。

余談ですがキノコを止めるのなんて簡単でしょう。それよりもまず止めるべきはスイーツです。

スイーツたち

  • 糖分はカンジタの餌になるので避けた方がよいが、フラクトオリゴ糖は良い?

オリゴ糖は腸内細菌、特に乳酸菌を増やすため腸にとっても良く作用します。しかし、オリゴ糖は大腸上部までに利用されてしまうものが多いです。

マクロビオティックでは陰性食品に入り、体を緩めると考えます。腸に良いといっても大量摂取はNGです。オリゴ糖もピンからキリまで色々なものがありますので、時々使う甘味には全体食を考えて純黒糖を少し使う程度で良いのではないでしょうか?

梨

  • 果物全般は避けるべきだが梨はカンジタの餌にはならない?

こうなってくると、「じゃあ、果物欲しいから1年中梨ならいいのね!」という人が出て来そうですね。

梨の旬は8~9月です。という事は暑く熱をもった体を冷やす食材なんですね。いくら現代栄養学で梨はカンジタの餌にならないといっても冬に梨を食べたら冷えてしまいます。

腸を冷やしては本末転倒です。どんなに体に良いと言われている物でも、ちゃんと旬を感じて食べましょう。

発酵食品は自分の体調をみて上手に使いましょう

納豆ご飯

膣カンジタを繰り返す人は発酵食品を避けるように指導されることもあるようです。でも完全に0にしてしまうのはどうなんでしょうか?

日本は素晴らしい発酵食品が沢山あります。味噌、醤油、漬物、納豆などです。本来はこういった発酵食品を上手に取り入れて日本人の腸内環境を良く保つのです。

しかしこれも過ぎたるは….です。

私も体調が悪い時に納豆を食べたらお腹がはって痛くなった記憶があります。でも調子が良い時は何の問題もありません。ぬか漬けも調子に乗って大量に食べたらお腹が張ったことがあります。しかし量を減らしたら、ものすごくいい便をぬか漬けは出してくれます。

一番止めるのが大変なのは砂糖です。そして便を観察しましょう!

便器

現代人で一番止めるのが大変なのは砂糖だと言われています。あれなら良い、これなら良い、あれはダメ、これはダメと知識で考える前に、体で感じる事が大切です。

マクロビオティックの基本さえおさえれば、あとは自分の体の声を聴くのが大切です。「お腹は張らないか?」「頭痛はしないか?」「生理が重くないか?」「いい便がでているか?」お子さんであれば親が便の状態を見てあげるのが良いでしょう。

  • バナナ2~3本分
  • 黄土色(黒くない)
  • するっと綺麗な一本糞
  • 水に浮く
  • 悪臭がしない

これがクリアーしていれば腸内環境は良いはずですよ!あなたの名医は…

ずばりウンチです!!(本気で言ってますよー)

まとめ

本としおり

東洋医学的視点で腸内細菌バランスを整える食養生は具体的にどのようにしたら良いかをまとめてみましょう。マクロビオティックの基本は昔ながらの和食がベースです。

  1. 自分の判断で抗生物質や薬を乱用しない
  2. まずは砂糖の入ったお菓子をやめる
  3. 食養生している時の果物は旬のリンゴを皮つきで少し食べる程度にしておく
  4. 未精製の穀類を食べる(玄米、三分つき米、五分つき米、雑穀、蕎麦など)
  5. 乳製品、加工食を避ける
  6. 肉を控える
  7. 作り置きをしないで常に新鮮な料理を食べる(作り置きは酸化する)
  8. 寝不足をしない
  9. 腹八分目
  10. ストレス解消をする

一見難しそうではありますが、体質改善をする時はまずは生活習慣を見直して下さい。

お子さんの事であれば親も一度立ち止まって自分の習慣も含めて見直す必要があります。小さい子供は自分で食べるものを選べません。まずは親が決めていますよね。子供の「食」の責任は親にあると言っても過言ではありません。

そして、厳格な食事療法は一生やるものではありません。結果を出したいときや、症状を改善したいときは大体半年で様子が変わってくるでしょう。

そして、ちょっと位不摂生をしても体の調子を壊さなくなるには1年程度食養生をすればよいと思います。(個人差はもちろんあります)。

半年から1年くらい徹底的にみっちりやれば食養生の基本が身に付きますから、その生活が当たり前になってきます。そうしたらこっちのものです!

ケーキをたまには食べたって翌日にまたコントロールすればいいんです。

焼肉だって、ラーメンだってたまにはいいじゃないですか!そうやって、自分の適量を知り、自分でコントロールできるようになることがマクロビオティックの答えだと私は考えます。



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