チョコレート嚢胞で卵巣摘出 食養生とPGT-Aで妊娠
今日はとても嬉しい妊娠のお知らせを相談者のEさん(42歳)から頂きましたのでシェアさせていただきます。
Eさんがはじめてコウノトリごはんのカウンセリングを受けてくれたのが2020年8月でした。
その時はとにかくトラブルがたくさんありました。
子宮内膜ポリープ、チョコレート嚢胞が卵巣の両側にあり、甲状腺のトラブル、腎臓の病気、生理痛、便秘……
Eさんも当時は治療がうまくいかず、「このままではまずい、ずっと同じことの繰り返しになってしまう」と思い食事の改善を決意されカウンセリングを受けたのです。
あれから2年、時間はちょっとかかりましたが無事に妊娠されました。
勇気の湧くメッセージをシェアさせていただきます。(本人了承済)
小山田さん
こんにちは、Eです。
先日は手術前に相談に乗っていただきありがとうございました!
小山田さんのおかげで潔く手術を受ける決断ができ、切腹してまいりました。笑
その後のご報告ができていなくてすみません^^;
無事に手術は終わりまして、術後の痛みもそれほど辛くなくあっという間に日常生活に戻れました^^
病理検査の結果を聞くまでの間はモヤモヤしていましたが、無事に良性でしたー!
本当によかったです。
その後すぐに不妊治療を再開して良い、移植もOKと言われたのですが術後すぐに移植するのもなぁ…という気持ちでした。
その時点で正常胚1個とモザイク胚1個がある状態でしたが、慎重派の夫が「正常胚1個じゃ不安だから、43歳になるまでの数ヶ月だけ保険診療でできるんだしもうちょっと採卵をやりたい」ということで、とりあえず保険適用での採卵を2回程してみました。
卵巣が1つにはなりましたが、取れる卵の数は手術前とそう変わりませんでした。
1回目はいずれも受精せず、2回目は成熟しなかったり、分割が途中で終わってしまったりで終了という残念な結果に終わりました。
もう胚盤胞を作るのは難しい気がしてしまって、諦めの境地で移植しようかなという気持ちになってきました。
そして、唯一の正常胚がダメだった場合のことを考えるとすごく怖かったのですが、思い切って今月移植しました。(1年ぶり、3回目の移植でした)
移植するまでもいろいろあって、移植日の1週間前に発熱してしまったり、移植日の4日前から飲むプラノバールで副作用が出てしまったり……
体調は全く万全ではない状態で、この状態で移植していいのかと散々迷いましたが
ホルモン補充でたくさん薬を飲んで準備してきたし、決行してしまいました。
結果、まさかの陽性判定を受けて、先日胎嚢を確認できたところです。
自分でも「まさか」と言ってしまうくらい、全く実感がわかず今も信じられない状態です。
まだまだ越えなければいけない壁がいくつもあると思いますが、無事に妊娠を継続し、出産することができるようにがんばりたいです。
今までは「妊娠するために」といろいろなことを気にして過ごしてきていましたが、いざ妊娠をしたら、どのように過ごしたらいいのかわからず戸惑っています。笑
基本は小山田さんに教えていただいた養生生活を続けていけばいいのでしょうか?
今はまだ5週目なのですが、胎嚢を確認したころからムカムカし始めてしまい、ご飯があまり食べたくなくて、パン・麺・アイス、などジャンキーな物を欲するようになってしまっています。
「つわり」といったらこんな感じというイメージから、私はそのようなものを欲してしまっているのでしょうか?笑
つわりのある時期の過ごし方について、何かアドバイスがありましたら教えていただきたいです。
今回私もする勇気が出なかったし、陰性だと思っていたらしい夫にも「しちゃダメ」と言われていたので、フライング検査はせずに判定日を迎えたので、血液検査の結果待ちの時間帯が辛くてたまらなかったのですが、小山田さんが治療していた頃のブログを読ませていただいたりして、心を落ち着けていました。笑
まだ今後どうなるかわからない状態ではありますが、おそらく4回もカウンセリングをうけさせていただき、不妊治療経験者である小山田さんに食事と治療のことを相談することができてとても心強かったです。
ありがとうございました。また経過についてご報告させていただきます!
★小山田よりコメント
泣ける(T_T) 本当に頑張りました!チョコレート嚢胞の手術で悩んだ時も一緒に色々と考え、手術前にも怖くない、大丈夫と話した時がもうすでに懐かしいです。
不妊治療をしている最中に「卵巣を取る」や「子宮の手術をする」などの婦人科系のオペを受けることは非常に重たい決断となり、ストレスも倍増です。
私も不妊治療中に子宮筋腫の摘出手術を受けましたが、その時にいちばん怖かったことは、もしも何かが失敗して子宮全摘出になったり、実は癌だったりしてもう妊娠は難しいなどという結果がでたらどうしよう!色々な想像をしてしまうことでした。
Eさんが手術前の不安な時にお話ができたことは本当に良かったと思います。
恐怖感ができるだけ少ない状態で手術をうける方が断然いいわけですからね!
Eさんは食養生にしっかりと取り組み、だんだんと便が出るようになり、お血が少しずつ改善されたのでしょう。
良い胚盤胞ができ、PGT-Aで正常胚であることが確認されたのです!!
そのお知らせを聞いたときは私も嬉しかったです。もちろん正常胚だから100%妊娠出産できるというわけではありませんが、ようやくここまで来た!というEさんの頑張りに応援の気持ちでいっぱいになりました。
水はけが悪く、ポリープができやすいEさんはスイーツのコントロールも頑張っていました。
その効果か、ポリープが再発することも今のところはなく、移植もOKでした。
★ツワリとジャンクフードの関係
Eさんは早くもツワリの症状が出ているようですね。
ツワリの時にやたらとジャンクフードが食べたくなる人がいます。
私もその一人で、なぜかマックのポテトが欲しくなりました。
食べてみたら、その時は満足するのですが、結局気持ち悪くなりました(笑)
なぜかツワリの時って昔の自分が食べていた体に悪い物を欲する傾向があると思います。
私の相談者さん達の中でも、特徴としては余計な水が体に貯まりやすい「水毒」体質の方はツワリが辛いことが多いです。
Eさんも以前のお話ですとパン、麺、アイスなどを好んで食べていた過去が長かったので、いまツワリでそのような食べ物を欲してしまうのはある意味自然なのでしょう。
ツワリは何をしてもどうにもならない時はどうにもなりません。
テルミー療法や鍼灸、漢方で良くなる人もいますが、何をやってもダメという手強いツワリもあります。
水すら飲めない人もいるのです。
究極は入院ですが、そうでないときはとりあえず口に入るものを食べてみる。
吐いてもそれでよし。吐くことに罪悪感を感じなくて良い。
ツワリがおさまる、または軽くなればその時には元の養生生活に戻る。
このくらい大らかに構えた方が良いでしょう。
もちろん、ツワリの最中だって加工食よりも、自然の食材で自分が口にできるものを探した方がいいです。
★ツワリの時に意識したい食べ物の選び方
ツワリ中の食事のポイントは陰陽とか五行とかいったん難しいことは忘れて、加工食ではなくて自然界に存在する食材を食べるという基本だけでも良いでしょう。
具合が悪い時にあれやこれやと考えるとますます調子が悪くなりそうですからシンプルにいきましょう。
カマボコや練り物よりも魚
ソーセージやベーコンよりも肉
フライドポテトよりも純粋にジャガイモ料理
添加物、着色料いっぱいのアイスキャンディーよりもあずきと砂糖だけで作られたあずきバー(*^^*) など
自分が知っている素材だけで作られた物を食べましょう。謎のカタカナに注意するだけでも大きく違います。
★PGT-Aの結果で希望が持てた
正常胚があったということも、大きな心の支えだったでしょう。
私がいつもお伝えするのは、不妊治療は東洋医学と西洋医学の両輪でまわしていくことが大切だという事です。
Eさんは「食と生活習慣」という東洋医学の基本をしっかりと固め、同時に体外受精、手術そしてPGT-Aという最先端の西洋医学の恩恵を受けました。
この両輪が上手くかみ合うことが大切です。
皆様もどうか「食」を面倒と思わず、そして最先端の生殖医療にも注目しながらご自身の治療を進めていってください。
Eさん 本当に今までたくさんの波を乗り越えましたね(*^^*) すべてはEさんの努力の結果です!
出産まであっという間ですよ(*^^*) 楽しいマタニティライフをお過ごし下さい!
ご報告ありがとうございました。
*PGT-Aについてもっと知りたい人はこちらを読んでみましょう。
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