今年はとにかくコロナで振り回された一年でしたね。
しかし、このコロナがゆえに自分の中で新しい仕事のスタイルや、家族との時間をもったりして忙しいだけの毎日から少し開放された時期を頂くこともできました。
そんな今年も年末がやってきました。
大晦日の代名詞といえば蕎麦!
お蕎麦はマクロビオティックでも良くオススメする食材です。
私のカウンセリングでも、ランチタイムが忙しい人は立ち食いそばで、わかめ蕎麦などのシンプルなものを頂くようによく指導しています。(蕎麦アレルギーがある人はダメですよ)
夏は冷たいお蕎麦!冬は暖かいもので、ネギをしっかり入れて具は気分や体調にあわせて!バリエーション豊かなお蕎麦はメニューとして素晴らしいです!
グッドタイミングで子供の通う保育園から蕎麦についてのチラシをいただいたので、(やっぱりそばはアレルギーの問題があるから、年越しそばの時期には子供のアレルギーへの注意を促すためにお知らせしているのかな?)
そちらを参考にもしながら、今日はお蕎麦の話をしましょう。
蕎麦はどんな植物か?
タデ科ソバ属の一年草で、初夏から秋ごろにかけて可愛い白やピンクの花が咲きます。
蕎麦の花にはメシベがオシベよりも短い「短花柱花」とメシベがオシベよりも長い「長花柱花」の2種類があります。
この2種類の花は実をつけるためにお互いの花粉が必要で、アリやハチなどの昆虫に花粉を運んでもらい受粉を成立させています。
蕎麦の始まりは麺ではなかった!!
日本では蕎麦は縄文時代から食べられていて、その当時は麺ではなく、そば粉を練った「そばがき」や「そばもち」として食されていました。
その後、江戸時代中期にそば粉を麺の状態にした「そば切り」が開発されて大流行!!
それからは麺の蕎麦がメジャーになったのです。
海外ではロシアや東欧で「カーシャ」と呼ばれるそばの実で作ったお粥が食べられています。
フランスではクレープのような「ガレット」が親しまれています。
「三たて」? 「水そば」? なんじゃそりゃ?
美味しい蕎麦(そば)の条件として「挽きたて、打ちたて、ゆでたて」があるとされていて、これらを蕎麦の三たてと言います。
「挽きたて」は製粉したてのこと、「打ちたて」は蕎麦を製麺したてのこと、「ゆでたて」は蕎麦をゆでた直後のことです。
元々は田舎で自家製の蕎麦を打ち、食べる習慣の中から生まれた言葉で、蕎麦を振舞うときに挽きたて、打ちたて、ゆでたてが美味しいといわれてきたのが語源だとか。
現在では、「打ちたて」は打った直後ではなく30分~1時間程度おいた方が、「ゆでたて」はしっかりと水を切ってからの方が蕎麦としては美味しいなど必ずしも三たてがよいというわけではないことがわかっているようです。
また、「穫りたて」を入れて四たてと称している地域も見られます。
そして「水そば」は字のごとく、水だけでいただくお蕎麦!
つゆなどをつけるのではなく、地元の水につけて、素の蕎麦の味を楽しむものです。
噛めば噛むほど蕎麦の香りとその食感を楽しめる!
「そば通」な感じがしますね!
マクロビオティックの考え方で蕎麦は?
基本的に蕎麦の実は陰と陽の間の中庸をされていますが、お蕎麦になる過程で陰性に偏ります。
それはそば粉を小麦粉と一緒に合わせて蕎麦にするからです。
ですから体を冷やしたくない「陰性タイプ」の人は蕎麦を選ぶときにちょっと注意してみましょう。
「十割蕎麦」や、そば粉が80%、小麦粉が20%で作られた「二八蕎麦」を選ぶと良いでしょう。
私が過去にやらかした蕎麦にまつわるバカなお話……
ある冬の日の仕事がえりに表参道のお蕎麦屋さんに入りました。
冬はいつもなら温かい蕎麦をいただくのですが、なんだかその日は冷たいお蕎麦「天ざる」が食べたくなったのです。
美味しいお蕎麦屋さんでしたので、ざるが超美味しい!!
そこに悪魔のささやきが聞こえました。
「You おかわりしちゃいなよ!美味しいよね、このお蕎麦……」
「すいませーん、もう一枚おかわりお願いしまーす!」
冬ですよ、バカか私は?!
その夜、お腹を下したのは言うまでもありません。
冷えすぎてしまったのですね。
仕事帰りで体のテンションが高く、店内も暖房で暖かいので調子に乗ったわけです(笑)
失敗は成功の基ということで、その後はそういう蕎麦の食べ方はしておりません。
蕎麦のルチンに注目!
蕎麦には健康に良い成分がたくさん含まれています。
まず蕎麦で注目したいのは「ルチン」です。このルチンには毛細血管を強化して、同時に血圧を下げる働きがあると言われています。
ルチンを含んでいる食品は身近では蕎麦くらいで、しかもビタミンCと一緒に摂ると効果が増大するそうなので、マクロビオティック的に蕎麦と野菜を組み合わせると良いでしょう。
またルチンは水に溶けだす性質なので、蕎麦湯も積極的にいただきましょうね!
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